膿皮症のワンちゃんです。
膿皮症とは、皮膚の常在菌が異常に繁殖し、炎症を起こした状態のことを言います。
原因は様々です。膿皮症が単独で発症する事もしばしばありますし、基礎疾患にアレルギーやアトピー性皮膚炎、甲状腺機能低下症、脂漏症等が隠れている場合もあります。
写真のワンちゃんは、かなり前から皮膚の状態がおかしく、当院に受診される前に計3件の病院で治療を受けられたとの事で、かなりこじれた状態になっていました。
ご覧のとおり、背中全体に脱毛班が広がっています。あと、お腹側の皮膚にもたくさんの発疹がでていました。
治療開始1週間後です。
脱毛部位の赤みが減ってきました。治る過程で出てくるフケは想定内です。
毎日見ている飼い主さんには、よくなっているかどうかわからないぐらいの変化なので、根気よく内服を続けてもらうよう説明します。
治療開始17日後です。
毛が生えてきてるの、わかりますよね。
まだまだ根気よく内服続行です。
治療開始35日後です。
ほぼ治りました。
治療、検査等の内容に関しては面倒くさいので割愛しますが、それ程特殊なことはしていません。
こじれたものでも基本的な事を守れば治せる事が多い病気です(もちろんいつもうまく行くわけではないですが・・・)。